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要点まとめ

 ここでは、何を中心に勉強したらよいのかを解説します。結構ヤマが張れると思います。


1:関係法令(有害業務に係るもの)

 有害業務に係る関係法令は、第一種衛生管理者試験のうちで、最も難しい分野です。 特に新規に追加された選択肢では、市販の六法にも省略されているような相当細かいところを聞かれてきますので、 そういう解からない選択肢を見つけたら、遠慮しないで無視してください。

 目標点数は、5問/10問取れれば十分です。点数は他の分野でカバーできます。足きりは3問以下ですが、 過去問をきちんとやっていればそこまで点が取れないことはないでしょう。5択なので、確率的にも2問正解するわけですし。 物質名等が暗記できる時間的余裕のある人は、7問/10問を目指してください。

1)定期自主点検
 定期自主点検の結果報告義務はないこと、特定化学物設備は2年以内ごとに1回すること、あたりが狙われ目ですが、あまりヤマを張らないほうが良いです。

2)譲渡制限機械等
 防音保護具や送気マスクは譲渡制限機械ではないです。難しい選択肢があっても、見比べてみて、一番危険度の低そうな選択肢を選んでください。

3)作業環境測定
 特定粉じんを行う屋内作業場に関しては6ヶ月以内ごとに測定することや、アンモニアは測定の必要がないことが狙われます。

4)特殊健康診断
 潜水業務の特殊健康診断に貧血検査が含まれていないのは、意外ですが押えておいてください。電離放射線業務の特殊健康診断に肝機能検査は含まれていません。 さらに、酸素欠乏危険場所の作業に関しては特殊健康診断が不要であることを押えておきます。

5)有機溶剤中毒予防規則
 タンク内部にて第三種有機溶剤に係る有機溶剤業務に従事させる場合は、作業場所に全体換気装置を設置しても送気マスクや有機ガス用マスクを装着すること、 が、あの手この手で問われます。

6)特定化学物質障害予防規則
 特化則により、特別項目による健康診断は6ヶ月に一回行うこと、ベンゼンは第二類物質であること、アンモニアは第三類物質であること等がよく狙われますが、 あまりヤマを張らないほうが良いです。

7)その他の項目
 関係法令は範囲が広いので、いろいろな項目が聞かれます。時間に余裕があれば、製造禁止物質の全て、立ち入り禁止場所(騒音を発する場所は含まれない)、 妊産婦以外の女性にも就業制限が適用される項目、健康管理手帳が交付される要件(石綿、塩化ビニル、重クロム酸等)は暗記しておいてください。


2:労働衛生(有害業務に係るもの)

 法令に比べると、出題範囲は限られます。そのうえ、一部の年を除いてあまり新規問題を投入されない分野ですので、過去問題を中心に学習すれば解けます。 目標点数は7問/10問です。きちんと過去問を解いていれば、この分野では足きり点数3点以下にはならないでしょう。

1)有害光線
 毎回のように出題されます。レーザー光線は網膜火傷や白内障を引き起こすということを、絶対押えておいてください。 他の要点としては、赤外線や紫外線も正解肢として狙われますので、どんな障害を引き起こすかを押えておいてください。

2)職業性疾病
 金属熱は金属ヒュームを吸うことで発症し、熱中症ではありません。熱痙攣(ねつけいれん)は、塩分が不足すると発症します。 それらあたりがよく正解肢として狙われますので、押えておいてください。

3)騒音による障害
 出題率が高いです。“騒音性難聴は、内耳の有毛細胞が障害を受け、4000Hzあたりの高音域から聞こえ難くなるので初期は自覚し難い。” これだけ押えれば点が取れます。

4)有機溶剤の一般的性質
 出題率が高いです。有機溶剤の蒸気は、一般に空気より重いということを絶対押えておいてください。 他の要点は、過去問を数回やれば嫌でも覚えられます。

5)作業環境測定の結果の評価
 毎回のように出題されます。A測定とB測定の違いおよび、第1管理区分と第3管理区分はどちらが管理濃度より低いかを絶対押えておいてください。

6)局所排気装置
 毎回のように出題されます。グローブボックス型は囲い式で、吸引効果が最も高いということを、絶対押えておいてください。 他の要点は、過去問を数回やれば嫌でも覚えられます。

7)特殊健康診断
 出題率が高いです。鉛を使用する業務の特殊健康診断も作業期間中の任意の時期でよい事を、絶対押えておいてください。 他の要点は、過去問を数回やれば嫌でも覚えられます。


3:関係法令(有害業務以外のもの)

 法令の問題はやはり難しいので、目標点数は、3問/7問で十分です。

 2問以下は足きりとなりますが、3問は過去問を解いていれば簡単に解ける問題が含まれていますので、大丈夫です。 つまり、その3問さえ確実に取れれば良いです。 時間的余裕のある方は、問題数は少なく毎回似たような範囲から出題されますので、ピンポイントで深く浅く勉強してください。 この分野の労働基準法の問題は、過去問のみならず参考書を利用した暗記も併用しなければなりません。

1)衛生管理体制
 衛生管理者が複数必要な場合、1人のみ専属でない外部の労働衛生コンサルタントを指名しても良い。衛生委員会の議事録は3年保管です。労働衛生コンサルタントを衛生委員会の委員として指名する義務はない。 ぐらいがよく狙われます。

2)雇入れ時の安全衛生教育
 衛生管理者が講師をしなくてもよいことや、「その他の業務」の場合に省略できる項目を押えておけばよいです。

3)一般健康診断
 定期健康診断で省略できない項目(既往歴および業務暦、自覚および他覚症状、血圧)を押えておいてください。なお、雇入れ時の健康診断はいずれも省略できません。

4)労働時間
 災害時の労働時間、監督もしくは管理の地位にあるものの非適用、休憩時間、フレックスタイム制の精算期間は1ヶ月以内、このあたりを押えておいてください。

5)有給休暇
 有給の発生要件を押さえておいてください。結構難しい選択肢が登場する場合があります。


4:労働衛生(有害業務以外のもの)

 問題数が少ない上、多くが複数回の過去問の内容を組み合わせて再利用した問題になりますので、 過去5回くらい過去問を解けば、ここで点稼ぎができます。目標点数は、5問/7問です。 きちんと過去問を解いていれば、この分野では足きり点数2点以下にはならないでしょう。満点も十分狙えます。

1)温熱条件
 出題率が高いです。「至適温度」の意味を、絶対押えておいてください。 他の要点は、過去問を数回やれば嫌でも覚えられます。

2)採光・照明
 出題率が高いです。全般照明と間接照明の違いや、天井と壁はどちらが明るい色を使うかあたりを、押えておいてください。 他の要点は、過去問を数回やれば嫌でも覚えられます。

3)換気等
 毎回のように出題されます。必要換気量を導く計算式は、絶対押えておいてください。 他の要点は、過去問を数回やれば嫌でも覚えられます。

4)止血
 毎回のように出題されます。動脈からの出血は、一般的には間接圧迫法を用いることを、絶対押えておいてください。 他の要点は、過去問を数回やれば嫌でも覚えられます。

5)食中毒
 出題率が高いです。ボツリヌス菌は神経毒で、神経症状を及ぼして致死率が高いことを絶対押えておいてください。 他の要点は、過去問を数回やれば嫌でも覚えられます。

6)疾病休業統計
 出題率が高いです。主に病休度数率と病休強度率の計算式を穴埋めする問題が出題されます。それ以外の要点はあまりありません。


5:労働生理

 労働衛生と同様、多くが複数回の過去問の内容を組み合わせて再利用した問題になります。 参考書を見ると保健体育や生物学のような分野で好き嫌いが分かれると思いますが、 嫌いな人は、参考書を捨てて過去問のみの学習でも十分点稼ぎができます。 目標点数は、8問/10問です。 きちんと過去問を解いていれば、この分野では足きり点数3点以下にはならないでしょう。満点も十分狙えます。

1)感覚器官
 毎回のように出題されます。平衡感覚をつかさどるのは中耳ではなく内耳であることは毎回の如く出題されるので、絶対押えておいてください。 他の要点は、過去問を数回やれば嫌でも覚えられます。

2)呼吸
 毎回のように出題されます。胸郭内容積が増すとその内圧は「低く」なり、肺は「拡張」することは絶対に押えておいてください。 他の要点は、過去問を数回やれば嫌でも覚えられます。

3)神経系
 毎回のように出題されます。自律神経は「不随意筋」に分布していることは絶対に押えておいてください。 他の要点は、過去問を数回やれば嫌でも覚えられます。

4)筋肉
 毎回のように出題されます。乳酸ができるのは酸素が不十分のときであることを絶対に押えておいてください。 他の要点は、過去問を数回やれば嫌でも覚えられます。

5)肝臓
 毎回のように出題されます。胆汁は、胆嚢(たんのう)で濃縮され、十二指腸に分泌されることを押えておいてください。 他の要点は、過去問を数回やれば嫌でも覚えられます。

6)代謝
 毎回のように出題されますが、出題パターンは2つで、代謝全般に関することと、エネルギー代謝率の意味です。 いずれも2回ずつ過去問を見ておけばOKです。